特集 小児医療における診断・治療の進歩2018
Ⅱ.治療技術
18.胎児治療
和田 誠司
1
,
室本 仁
1
,
杉林 里佳
1
,
小澤 克典
1
,
左合 治彦
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター胎児診療科
キーワード:
胎児手術
,
胎児診断
,
臨床研究
Keyword:
胎児手術
,
胎児診断
,
臨床研究
pp.1745-1752
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000670
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胎児疾患の診断率向上とともにさまざまな胎児治療法が研究されている.胎児治療は母体を通して胎児を治療する方法である.内科的治療である経胎盤的薬物治療は頻脈性および徐脈性不整脈,先天性副腎過形成などが対象となる.外科的治療は,超音波ガイド下で胎児胸水や下部尿路閉鎖に対するシャント術,無心体双胎のラジオ波焼灼術が行われている.胎児鏡手術は双胎間輸血症候群や先天性横隔膜ヘルニア,開腹し子宮を切開する開腹直視下手術は脊髄髄膜瘤などが対象となる.
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