特集 先天性囊胞性肺疾患診療ガイドライン
気管支閉鎖症の発生機序が示唆された症例―気管支と肺動静脈の位置異常など―
下髙原 昭廣
1
,
下島 直樹
1
,
廣部 誠一
1
Akihiro Shimotakahara
1
,
Naoki Shimojima
1
,
Seiichi Hirobe
1
1東京都立小児総合医療センター外科
pp.129-133
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000035
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はじめに
気管支閉鎖症(以下本症)の発症機序として,気管支動脈の局所的な血行障害の他,肺動脈による気管支の壁外性圧迫があげられる1,2)。日常臨床上,気管支動脈の血行障害所見を直接示すことは難しいが,気管支と肺動静脈との位置関係・破格による気管支の閉鎖については,CTなどの術前画像所見・気管支鏡所見・術中所見・術後検体の肉眼所見を注意深く観察することで明らかになることがある。
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