今月の主題 アレルギー疾患の現況と今後の展望
総説
気管支喘息の発症機序
出原 賢治
1,2
Kenji IZUHARA
1,2
1佐賀大学医学部分子生命科学講座分子医化学分野
2佐賀大学医学部附属地域医療科学教育研究センター重点医療研究部門
キーワード:
即時型過敏症
,
IgE
,
Th2型サイトカイン
,
一塩基多型
,
衛生仮説
Keyword:
即時型過敏症
,
IgE
,
Th2型サイトカイン
,
一塩基多型
,
衛生仮説
pp.715-720
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100144
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〔SUMMARY〕 気管支喘息は,アレルゲンを気道組織内に吸入することによって引き起こされる局所的な炎症である.その炎症機序にはTh2型サイトカインが重要な役割を果たしていることが明らかとなってきた.しかし,近年の気管支喘息増大がどのような環境要因の変化によりどういった機序で引き起こされているか,あるいは気管支喘息の遺伝要因の全貌はどうなっているのかなど不明な点も数多く残されている.〔臨床検査 49:715-720,2005〕
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