特集 教科書にない小児外科疾患の最新情報―国内外の文献・ガイドラインから―
先天性気管狭窄症
下髙原 昭廣
1
,
富田 紘史
2
,
廣部 誠一
2
Akihiro Shimotakahara
1
,
Hirofumi Tomita
2
,
Seiichi Hirobe
2
1東京都立小児総合医療センター呼吸器外科
2東京都立小児総合医療センター小児外科
pp.536-538
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000832
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はじめに
先天性気管狭窄症の診療は非常に難易度が高く,小児外科医のみならず,呼吸器科医,集中治療医,麻酔科医,心臓血管外科医,看護師,臨床工学技士などのスタッフで構成された熟練のチームが必須であり,わが国では施設の集約化が進んでいる。そのため,教科書に記載されていないような細かな工夫が各施設で行われ,その知識や技術が蓄積されている。2022年にはInternational Pediatric Otolaryngology Group(IPOG)から本症の評価・管理についてのconsensus recommendationsが出されたが,現在のわれわれの日常診療内容と大きな相違はない1)。
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