症例
起立性調節障害と診断されていたGitelman症候群の1例
池田 啓一郎
1
,
中野 栄治
1
,
杉山 慎太郎
1
,
小野 沙也佳
1
,
藤澤 佑介
1
,
野津 寛大
2
,
井田 孔明
1
IKEDA Keiichiro
1
,
NAKANO Eiji
1
,
SUGIYAMA Shintaro
1
,
ONO Sayaka
1
,
FUJISAWA Yusuke
1
,
NOZU Kandai
2
,
IDA Kohmei
1
1帝京大学医学部附属溝口病院小児科
2神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野
pp.716-720
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002418
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はじめに
起立性調節障害(orthostatic dysregulation:OD)は,軽症例を含めると中学生の約1割,小児科受診の中学生の約2割に存在するとされ,小児科では非常に診療機会の多い疾患である1)。ODは診断項目にあてはまる身体愁訴の有無が診断の契機となるが,その診断にはこれらの身体愁訴を呈する基礎疾患を除外することが重要となる。

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