特集 ここまで来た! 新生児マススクリーニングと対象疾患の治療
先天代謝異常症の最新治療
新生児期発症の先天代謝異常症に対する肝移植
水田 耕一
1
,
納屋 樹
1
,
井原 欣幸
1
MIZUTA Koichi
1
,
NAYA Itsuki
1
,
IHARA Yoshiyuki
1
1埼玉県立小児医療センター移植外科
pp.1857-1862
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002178
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はじめに
新生児期発症の先天代謝異常症はまれではあるが,重篤な疾患である。近年,アフェレーシス技術の進歩や薬物治療の標準化により1),患者の救命率は向上しているものの,一部の疾患では救命および根治のために肝移植が必要となる。このような患者のなかには,体重増加が十分に得られず,体重5 kg未満および生後3か月以内に肝移植を要するケースも存在する。
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