特集 今日の小児肝移植
胆道閉鎖症に対する肝移植―治療成績とQOL向上のための小児外科医の役割―
水田 耕一
1
,
井原 欣幸
1
,
納屋 樹
1
,
田村 恵美
1
Koichi Mizuta
1
,
Yoshiyuki Ihara
1
,
Itsuki Naya
1
,
Megumi Tamura
1
1埼玉県立小児医療センター移植外科
pp.599-604
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000475
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はじめに
胆道閉鎖症は小児肝移植のなかで最多の疾患であり,日本胆道閉鎖症研究会による全国登録では3,696例中1,566例(42%)に肝移植を実施している1)。同時期に全国登録が始まった日本肝移植学会からの報告では,生体肝移植が2,553例,脳死肝移植が42例,合計2,595例がすでに肝移植を受けており2),最終的に胆道閉鎖症の半数以上は肝移植を必要としている。
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