特集 思春期医療に向き合う~苦手意識からの脱却
各論
性に関する問題 性別不合
中塚 幹也
1,2
NAKATSUKA Mikiya
1,2
1岡山大学学術研究院保健学域
2岡山大学ジェンダークリニック
pp.1387-1390
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001841
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はじめに
性/性別に関する要素は多岐にわたる1,2)。身体の性は,性染色体,内・外性器の状態,性ホルモンのレベルなどから決定される。一般的には,出生時に判断された身体の性により,社会に割り当てられた性(戸籍や健康保険証,パスポートなどの性別:指定された性:assigned gender,または,assigned sex)が決められる。ほかにも,性の自己認識(性自認,心の性),性的指向(好きになる性),性役割(男性としての役割,女性としての役割),性別表現(服装や髪形など)など,多くの要素がある。性に関するこれらの要素のいずれかが1つ以上,多数派と異なる人々は「性的マイノリティ」とよばれる。
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