特集 これからの学校医~いろいろな子ども集団との連携
各論
アレルギー・生活習慣指導 学校医が生徒へ睡眠習慣啓発・指導するための必修知識―小児・学童期における睡眠の実態とその問題
福水 道郎
1
FUKUMIZU Michio
1
1瀬川記念小児神経学クリニック
pp.385-388
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001564
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はじめに
さまざまな社会・認知機能障害,QOL/ADL障害など日中機能障害が生じる病態である睡眠-覚醒障害を抱える児は小児科外来でも増えているが,睡眠習慣の問題からくる睡眠不足,日中の眠気,遅寝・起床困難といった症状が絡んでおり,さまざまな病態が複雑にオーバーラップする(図)。症状が進行した状態で来院する外来よりも,学校保健における睡眠教育はプライマリーに知識を向上させることができ,早期の睡眠習慣改善につながる。
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