調査研究
看護意識の啓発に関する研究—高等学校衛生看護科生徒の実態調査を通して
山内 葉月
1,2
1熊本大学医療技術短期大学部
2前:玉名女子高等学校衛生看護科
pp.879-884
発行日 1988年12月25日
Published Date 1988/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908607
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はじめに
本校に衛生看護科が設置されてから,やがて14年が過ぎようとしている.設置当時の頃の衛生看護科は,他の商業や工業,農業等と同じく高等学校に置かれた職業教科の1つであったが,中学校や地域社会,また同じ高等学校や,看護界においてすらその知名度は低く,ましてや教育内容等への理解はさらに乏しいものであった.
それも考えれば,文部省の検定教科書も作られておらず,教職員免許法上の「看護」の教科免許すらまだ存在しなかった頃であるし,衛生看護科を設置している高等学校自体も少なかったので,周囲の認識が低かったことも納得のいくことであった.
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