特集 小児科医が知っておくべき筋疾患診療:遺伝学的理解と治療の最新事情
代表的筋疾患
その他の先天性筋ジストロフィー
長坂 美和子
1
,
池田 真理子
2
NAGASAKA Miwako
1
,
TANIGUCHI-IKEDA Mariko
2
1高槻病院新生児科
2藤田医科大学病院臨床遺伝科
pp.1917-1922
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001427
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
先天性筋ジストロフィー(congenital muscular dystrophy:CMD)は,先天性の筋緊張低下,筋力低下を認め,運動発達の遅れ,筋病理所見に筋ジストロフィー様変化を認めることにより定義される遺伝性疾患である。近年,遺伝子解析手法の進歩により新規遺伝子の同定も進み,CMDの責任遺伝子は35以上が同定されている。その表現型は骨格筋のみならず心筋/呼吸筋,中枢神経系,眼球構造などに関与し,多様で幅広いスペクトラムを呈する1)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.