Japanese
English
特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅲ.疾患別
I.アレルギー疾患
食物アレルギー
Food allergy
柳田 紀之
1,2
Noriyuki Yanagida
1,2
1国立病院機構相模原病院小児科
2国立病院機構相模原病院臨床研究センター
キーワード:
食物アレルギー
,
経口免疫療法
,
脱感作
,
持続的無反応
,
鶏卵
,
牛乳
,
加熱鶏卵粉末
,
加熱牛乳粉末
,
アナフィラキシー
Keyword:
食物アレルギー
,
経口免疫療法
,
脱感作
,
持続的無反応
,
鶏卵
,
牛乳
,
加熱鶏卵粉末
,
加熱牛乳粉末
,
アナフィラキシー
pp.794-798
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001339
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1 疾患概念
食物アレルギーとは,「食物によって引き起こされる抗原特異的な免疫学的機序を介して生体にとって不利益な症状が惹起される現象」とされる1)。食物アレルギーにもとづくアトピー性皮膚炎に対して,クロモグリク酸ナトリウム(インタールⓇ)は唯一保険適用があったが,治療効果のエビデンスは乏しく,2020年に販売が中止された(後発品は販売継続)。2023年現在,日本において食物アレルギーに対する治療薬は存在しない。唯一,研究段階の治療として行われているのが経口免疫療法であるため,ここでは経口免疫療法について取り上げる。なお,アナフィラキシーなどの即時型症状に対する治療薬についてはⅢ.疾患別 Ⅰ.アレルギー疾患「アナフィラキシー」の稿を参照されたい。
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