Japanese
English
特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅰ.総論
医薬品開発のための活動
Activities for pediatric drug development
栗山 猛
1
Takeshi Kuriyama
1
1国立研究開発法人国立成育医療研究センター臨床研究センター多施設連携部門
キーワード:
適応外使用
,
小児医薬品開発
,
小児治験ネットワーク
,
小児医薬品開発ネットワーク
,
小児医療情報収集システム
Keyword:
適応外使用
,
小児医薬品開発
,
小児治験ネットワーク
,
小児医薬品開発ネットワーク
,
小児医療情報収集システム
pp.92-99
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001188
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1 はじめに
小児領域では,適応外使用が漫然と行われているのが現実である。この要因はさまざまであるが,この状況を打開するためにも,医療現場が主体となって小児での医薬品・医療機器の開発,安全対策を推進していく必要がある。欧米ではすでに小児での適応外使用を解消すべく法制化も整っているが,日本では小児医薬品開発に対する法的根拠ならびに企業へのインセンティブ付与が必ずしも十分ではない。そのなかでも医療機関,学会などが連携して小児医薬品開発を推進するため,さまざまな活動をしている。本稿では日本での小児医薬品開発の推進に向けた活動,体制整備ならびに医療情報等を集積して利活用を可能とするデータベースの構築などについて紹介する。
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