特集 小児のための医薬品開発の現状と課題
1.わが国における小児医薬品開発推進に向けた今後の展望
中川 雅生
1
1医療法人啓信会京都きづ川病院小児科
キーワード:
小児医薬品開発ネットワーク支援事業
,
小児治験ネットワーク
,
小児医療情報収集システム
,
医学薬学上の公知
,
法制化
Keyword:
小児医薬品開発ネットワーク支援事業
,
小児治験ネットワーク
,
小児医療情報収集システム
,
医学薬学上の公知
,
法制化
pp.367-374
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002124
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小児医薬品の開発推進は社会全体で取り組まなければならない課題である.現在,日本小児科学会を中心に小児医薬品開発ネットワーク支援事業が進められており,企業の小児治験の支援だけでなく,医薬品の重要性評価と医師の臨床研究教育の場ともなっている.これに伴い小児治験ネットワークの整備と活用,そしてその下部組織である小児臨床研究コーディネーター(CRC)部会での人材育成が進められている.また,小児医療情報収集システムを用いたレジストリー研究の実用化も視野に入ってきている.これらが連動することにより,わが国における小児治験の活性化はいうに及ばず,国際共同研究への参加にもつながると期待される.将来的には欧米のような小児医薬品開発推進の法整備が望まれる.
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