綜説
小児けいれん重積治療ガイドライン2017の概説
菊池 健二郎
1,2
1埼玉県立小児医療センター神経科・保健発達部
2東京慈恵会医科大学小児科学講座
キーワード:
急性症候性発作
,
けいれん重積状態
,
適応外使用
,
てんかん重積状態
Keyword:
急性症候性発作
,
けいれん重積状態
,
適応外使用
,
てんかん重積状態
pp.1795-1802
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001134
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けいれん重積状態は,小児救急の現場において迅速かつ適切な対応が求められる.近年わが国ではけいれん重積状態に対する治療薬の選択肢が増えてきたが,各医療機関やその地域などの医療事情により選択される治療方法が異なる.このような現状において一定水準の対応ができるように,2017年6月に「小児けいれん重積治療ガイドライン2017」が発刊されたので概説する.なお,このガイドラインは画一的な治療法や遵守すべき規則として策定されたものではなく,また医療サービスの質の評価,医事粉争や医療訴訟における判断基準を示すものではない.治療方針は,患者の状態に応じて医療者の経験と医療環境をふまえて決定されるべきである.
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