症例
治療抵抗性の先天性内反足を契機に発見された尾部退行症候群の1例
清水 俊介
1,2
,
永井 章
2
,
早川 格
3
,
宮嵜 治
4
,
野坂 俊介
4
,
窪田 満
2
,
石黒 精
1
SHIMIZU Shunsuke
1,2
,
NAGAI Akira
2
,
HAYAKAWA Itaru
3
,
MIYAZAKI Osamu
4
,
NOSAKA Shunsuke
4
,
KUBOTA Mitsuru
2
,
ISHIGURO Akira
1
1国立成育医療研究センター総合診療部
2国立成育医療研究センター教育研修センター
3国立成育医療研究センター神経内科
4国立成育医療研究センター放射線診療部
pp.1529-1532
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001116
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はじめに
尾部退行症候群は,腰椎・仙椎を中心とした脊椎の低形成または無形成を伴う症候群である。合併症としては,筋骨格,消化管,心血管系,泌尿生殖器,神経などの異常が報告されている1)。頻度は,2万5千出生あたり1人である2)。また,母体糖尿病との関連が指摘されており,糖尿病合併妊娠の1%に発生し,尾部退行症候群の児の16%は母体が糖尿病であったという報告がある2)。
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