Japanese
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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅴ.骨・運動器疾患
8.先天性内反足
Congenital clubfoot
大関 覚
1
,
津澤 佳代
2
OZEKI Satoru
1
,
TSUZAWA Kayo
2
1レイクタウン整形外科病院国際足の外科センター
2昭和大学整形外科
pp.612-619
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000620
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1 診 断
先天性内反足は,出生時に足部が内返しの位置で拘縮し,徒手的には中間位まで矯正できない奇形で,足部が内方を向き,足背が前方を向いて急角度に曲がっているため,ほとんどの症例が出生直後に発見される(図1)。下腿を基準に観察すると,尖足(足関節が底屈位)・凹足(距骨の延長線より前足部が底屈し甲高になる)(図2A)・内転(足部が内側に屈曲)(図2B)・内反(後足部が内側に傾斜)(図2C)の4つの変形が観察される1)。さらに足の前後軸から観察すると,後足部に対して前足部が回内し捻れる変形を伴っている(図3)。
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