症例
頰部紅斑と口腔粘膜病変を認めた組織球性壊死性リンパ節炎の男児例
前嶋 香奈
1
,
森田 昌男
1
,
佐藤 隆史
1
,
大前 綾
1
,
細山 直人
1
,
渋谷 貴大
1
MAEJIMA Kana
1
,
MORITA Masao
1
,
SATO Takashi
1
,
OMAE Aya
1
,
HOSOYAMA Naoto
1
,
SHIBUYA Takahiro
1
1船橋二和病院小児科
pp.1524-1528
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001115
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はじめに
組織球性壊死性リンパ節炎(histiocytic necrotizing lymphadenitis:HNL)は,病因不明であるが通常数か月以内に自然に治癒する良性疾患といわれており,菊池病として知られている1)。主症状として有痛性の頸部リンパ節腫脹と発熱を認めることが多いため,さまざまな疾患との鑑別が常に問題となるが,とくに全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)との関連について報告されている2)。
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