整形外科philosophy
先天性内反足と共に
吉川 靖三
1,2
1筑波大学
2埼玉医科大学
pp.191-197
発行日 2000年2月25日
Published Date 2000/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908376
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若い学徒の方の励ましとなるようなmedical essayということで何を書いたらよいのか迷ったのですが,本シリーズの第5回目に田辺剛造先生が先天股脱との関わりを書いておられるので,それにならって私と先天性内反足とのかかわりを振り返ってお話することに致します.
私も若い頃から先天性内反足の診療に携わり,東京大学で内反足診療班を初め,私の臨床の時間の最も多くをその診療に費やしてきました.驚くほどに広がった現在の整形外科の領域の中で,症例数からは比較的小さな領域にはなりましたが,重要な領域であることに変わりありません.以前に先天性内反足が治せなければ整形外科医は一人前ではないと言われたのは,その治療のプリンシプルに整形外科の中核となるものがあるからと思います.個人的な話になりますが,若い方々が何かを汲み取って頂ければ幸いです.
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