シンポジウム 内反足
先天性内反足の治療について
吉川 靖三
1
,
本多 純男
2
,
山辺 登
2
Seizo YOSHIKAWA
1
1九段坂病院整形外科
2東京大学医学部整形外科学教室
pp.783-795
発行日 1968年9月25日
Published Date 1968/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903973
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私たちは昭和35年以来,東大整形外科において先天性内反足診療班を組織して今日まで診療を続け,その治療経験は350例に達した.これは本症治療の困難性,多様な問題から考えて決して十分な数ではない.またその成績の正確な分析と判定とはなお将来の問題であると考えるが,一定の治療法についての治療効果についてはある程度の見通しを持つことはできるようになつた.
その治療方針の一端は,さきに「整形外科治療指針」に述べ,また初期の手術経験については第11回東日本臨床整形外科学会において報告した.しかしその後経験を重ねるとともに,一部治療方針に変化をみた点もあるので,ここでは現時点における私たちの治療方針と治療の具体的方法について述べる.
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