症例
両側腓腹部痛を契機に診断にいたった遺伝性痙性対麻痺の孤発例
山井 卓磨
1,2
,
永井 章
2
,
窪田 満
2
,
石黒 精
1
YAMAI Takuma
1,2
,
NAGAI Akira
2
,
KUBOTA Mitsuru
2
,
ISHIGURO Akira
1
1国立成育医療研究センター教育研修センター
2国立成育医療研究センター総合診療部
pp.285-289
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001533
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はじめに
遺伝性痙性対麻痺(hereditary spastic paraplegia:HSP)は進行性の下肢の痙性麻痺を主症状とし,さまざまな随伴症状を伴う遺伝性の疾患群である1)。経過中に痙性による下肢痛を認めるが,多くの症例は歩行異常を初期症状として受診することが多い2~4)。
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