特集 どうする? 小児の便秘・下痢
初期対応の実際
小児科外来での便秘への対応
八木 龍介
1
,
羽鳥 麗子
1
YAGI Ryusuke
1
,
HATORI Reiko
1
1群馬大学大学院医学系研究科小児科学
pp.355-358
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000797
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はじめに
小児期の便秘症診療は,問診および身体所見から “便秘の存在を疑う” ことから始まる。便秘を主訴に来る患者もいれば,便秘とは関係ない主訴で来院し,「今回の件とは関係ないのですが,便が毎日出ないのです。これは便秘でしょうか」などと家族から相談されることもあるだろう。初期対応は患児の年齢や便秘の発症時期により異なり,乳児では,器質性便秘症の鑑別や専門医紹介のタイミング,幼児期以降は,便塞栓の診断と便塊除去,食生活やトイレトレーニングの指導,薬物療法の開始を含めた多角的な対応が必要となる。
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