特集 これからのガイドラインの読み方,使い方
Ⅱ.国内のガイドラインから考える
消化器
便秘
羽鳥 麗子
1
1群馬大学医学部附属病院小児科
pp.130-138
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001567
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Summary
■慢性機能性便秘症は,子どもの心身の発達や社会生活にも影響を及ぼすことがある.
■おもな病態は,硬い便を排泄する際の痛みを回避するために,排便を我慢するようになることである.
■診療の第一歩は,「便秘の悪循環」について患児と家族に十分に説明し,理解を得ることにある.
■治療では,「便塊除去」と「維持治療」を明確に分けて診療にあたることが重要である.
■改訂版ガイドラインでは,便秘症治療薬の適用拡大や投与基準の明確化などが期待されている.

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