特集 どうする? 小児の便秘・下痢
初期対応の実際
小児科外来での下痢への対応―食事療法を含めて
吉田 正司
1
,
南部 隆亮
1
YOSHIDA Masashi
1
,
NAMBU Ryusuke
1
1埼玉県立小児医療センター消化器・肝臓科
pp.359-363
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000798
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はじめに
下痢は小児科の日常診療においてよく遭遇する病態の一つである。原因の多くはウイルス性胃腸炎でほとんどが自然軽快するが,一定の割合で胃腸炎以外の注意すべき疾患をもった患者が隠れており,これらを見逃さないことが下痢の診療において重要である。とくに “慢性” 下痢症の鑑別は多岐にわたるため,診断・治療に難渋し,成長障害や生活の質(QOL)の低下をひき起こすこともあり注意が必要である。
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