特集 くわしく知ろう小児の機能性消化管疾患
小児機能性消化管疾患の治療 慢性機能性便秘症の治療について
八木 龍介
1
,
羽鳥 麗子
1利根中央病院 小児科
キーワード:
Polyethylene Glycols
,
便秘
,
アルゴリズム
,
寛解維持療法
Keyword:
Algorithms
,
Polyethylene Glycols
,
Constipation
,
Maintenance Chemotherapy
pp.1211-1216
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2023033777
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▼小児の慢性機能性便秘症は、迅速で適切な治療を行うことで症状の改善および消失が期待される。▼便秘症の病態である"便秘の悪循環"について、くり返し患児や家族に説明し理解を得ることが、診療継続の鍵となる。▼治療では、はじめに便塞栓の有無を確認し、便塞栓が確認できれば便塊除去(disimpaction)を行うことが重要である。▼便秘症は再燃しやすく、維持治療では、痛みや不快感がなく規則的な排便習慣を認めるようになっても、少なくとも数ヵ月から半年は治療継続を要する。▼薬剤選択では、アドヒアランスを考慮し、長期的に服薬可能なものを選択することを心がける。
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