Japanese
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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅴ.骨・運動器疾患
5.Perthes病
Legg-Calvé-Perthes disease
岡 佳伸
1
OKA Yoshinobu
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科 小児整形外科学
pp.593-598
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000617
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1 基本病因,発症機序
Perthes病は小児に発症する大腿骨近位骨端部の阻血性壊死を呈する疾患であり,未だ明確な原因は不明である。Legg,Calvé,Perthesが1910年に相次いで報告したためLegg-Calvé-Perthes病(LCPD)とよばれている。Perthes病は骨端症の代表的疾患であり,骨の先端部である骨端部への血行がなんらかの原因で阻害され阻血性壊死が起こる。成人の大腿骨頭壊死症とは異なり壊死部の再生が期待できるため治療には年単位を要する。結果的に骨頭変形を遺残した場合は変形性股関節症のリスクが高くなる1)。
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