Japanese
English
特集 骨端症の現状と実際
Perthes病に対する手術治療
-―骨盤骨切り術―
Pelvic osteotomy for Perthes disease
金子 浩史
1
Hiroshi KANEKO
1
1あいち小児保健医療総合センター,整形外科
キーワード:
Perthes disease
,
Containment surgery
,
Salter innominate osteotomy
Keyword:
Perthes disease
,
Containment surgery
,
Salter innominate osteotomy
pp.1301-1306
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002288
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要旨:Salter骨盤骨切り術は,Perthes病に対するcontainment手術の一つである。発症年齢が5~9歳,病期が壊死期~分節期前半,壊死範囲が骨端の50%以上の症例がよい適応となる。腸骨の骨切りだけでなく,長内転筋腱と大腰筋腱の切離も行う。骨切り部を開大し自家骨を移植して,ネジ付きスタイマンピンを用いて内固定する。術後3週ギプス固定を行い,その後リハビリテーションを開始する。術後8週から部分荷重を許可し,骨頭が十分に修復されるまで継続する。10歳以上の高年齢発症例やhinge abductionを呈する症例に対しては,Salter骨盤骨切り術単独では限界があるため,大腿骨内反骨切り術の併用やtriple骨盤骨切り術の適用を考慮する。
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