発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008149275
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Perthes病56例の治療成績を治療別に検討し、治療中および治療後経過観察中に両側例となった症例についてその経過を報告した。56例の治療法は、両下肢外転装具(A-Cast)44例、大腿骨内反骨切り術7例、経過観察3例、その他2例であった。治療中および治療後経過観察中に両側例となったのは、大腿骨切り術後の2例と経過観察後発症例の1例であった。両側発症例の初発時年齢は3歳2例、6歳1例と低く、遅発側発症までの期間は2年以内であり、初発側の障害範囲が広い傾向があった。A-Castで治療を行った症例には両側発症を認めず、股関節外転肢位が外側骨端動脈の血流を維持している可能性があると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008