Japanese
English
特集 骨端症の現状と実際
Perthes病に対する手術治療
-―大腿骨内反回転骨切り術―
Rotational open wedge osteotomy(ROWO)of proximal femur for Legg-Calvé-Perthes disease
大庭 真俊
1
,
中村 直行
1
Masatoshi OBA
1
1神奈川県立こども医療センター,整形外科
キーワード:
Rotational open wedge osteotomy
,
Containment theory
,
Bypassing fragmentation
Keyword:
Rotational open wedge osteotomy
,
Containment theory
,
Bypassing fragmentation
pp.1293-1299
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002287
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:当センターでは高年齢発症かつLateral pillar分類B/C border群以上の,予後が比較的悪いといわれる症例を中心に,渥美らの大腿骨内反回転骨切り術(ROWO)を行っている。この手術法は,内反により大腿骨頭のcontainmentが改善するのみならず,多くの場合,後方に残存している壊死を免れた骨端部を荷重域に移動させることができる優れた術式である。本手術の成績向上のため最も重要なことは,手術後に骨切り部の骨癒合が得られてもすぐに荷重を開始せず,骨端核外側柱の部分に十分な骨再生がみられるまで,免荷を続けることである。骨端核の再生に十分な期間免荷を続けるためには,病棟スタッフのみならず,患者家族の理解と協力が必要である。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.