Japanese
English
増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅳ.筋疾患
4.顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
Facioscapulohumeral muscular dystrophy
荒畑 創
1
ARAHATA Hajime
1
1独立行政法人国立病院機構大牟田病院脳神経内科
pp.481-485
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000598
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
1 基本病因,発症機序
顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(facioscapulohumeral muscular dystrophy:FSHD)は,症状に左右差のある,進行性の筋力低下,筋萎縮を緩徐な経過で認める筋疾患である。また,その障害部位の分布が特徴的である。その特徴とは,初期に顔面筋,肩甲周囲筋(翼状肩甲),上腕近位部筋に症状を認める点であり,本疾患の名称ともなっている。また筋ジストロフィーのなかで,Duchenne型筋ジストロフィーおよび筋強直性ジストロフィーに次いで頻度が高いといわれており,やや幅があるものの,有病率は3~12/10万人程度といわれている。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.