特集 「次」につなぐ「周産期医療」―次回妊娠への対策と次世代への影響を考える
移行期医療との連携 糖尿病
柳澤 慶香
1
YANAGISAWA Keiko
1
1聖マリアンナ医科大学代謝・内分泌内科
pp.427-431
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001505
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はじめに
糖尿病は発症すると原則,一生その管理・治療が必要になる疾患である。小児期発症糖尿病では,糖尿病とともに心身が発達・成長し,進学,就職,結婚,出産などのライフイベントを経験していく。そして,糖尿病診療に関しては,その人生のなかで必ず小児科から内科への移行が必要となってくる。女性の場合は小児期・思春期の糖尿病管理の状況によっては,成人後妊娠を考える時期に糖尿病慢性合併症を有していたり,妊娠中に合併症を発症することがあり,移行期において適切な医療や支援が行われること,年齢や成熟に相応しい性教育や妊娠・出産に関する情報が提供されることが大切である。
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