特集 小児の糖尿病―最近の知見
9.糖尿病における移行期医療
内潟 安子
1,2
1東京女子医科大学東医療センター
2東京女子医科大学糖尿病センター
キーワード:
1型糖尿病
,
移行期医療
,
思春期
,
糖尿病合併症
,
反抗期
Keyword:
1型糖尿病
,
移行期医療
,
思春期
,
糖尿病合併症
,
反抗期
pp.1509-1516
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001073
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小児期発症糖尿病は1型,2型,その他の糖尿病であっても,一生糖尿病とともに生活する場合がほとんどである.小児科医療から内科医療に移行していく時期は,思春期,自己のめざめ,反抗期,摂食障害を発症しやすい時期,転校,受験,進学,就職,家庭内の問題に敏感になる時期など,多くの時期と平行することであり,それらの要因が良好な血糖コントロールをしようとする自己管理能力を低下させ,将来の合併症の危険因子となり得る.気づいた時に後悔をさせない,させたくないという思いで,移行期医療を実りあるものにしていきたい.
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