移行期医療との連携 成人先天性心疾患

はじめに

　妊娠・分娩から産褥期にかけて，母体の循環動態はダイナミックに変化する。先天性心疾患（congenital heart disease：CHD）をもつ多くの女性が安全に出産する一方，一部の病態では，母児の生命も脅かすハイリスクなものとなる。そこで，個々の成熟度にもよるが，10代から，すなわち移行期医療のタイミングから，妊娠についての情報提供を行う。