連載 Medical Scope
1型糖尿病患者における移行期医療の現状
広瀬 正和
1
1D Medical Clinic Osaka 院長
pp.61-64
発行日 2019年9月20日
Published Date 2019/9/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.37.09_0061-0064
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日本は1型糖尿病の発症率が低いために治療に慣れている小児科医は少ない。一方,成人領域でも大部分の糖尿病患者は2型糖尿病であるため1型糖尿病患者の治療に十分な時間を割くことができない現状がある。思春期患者は血糖コントロールが悪化することも多く,特有の心理的な問題に対応するのは小児科医のほうが合うことも多い。欧米では小児科と内科とを併診する期間を設けてトランジションすることを提唱している。小児科医と糖尿病内科医とが患者会や糖尿病キャンプなどで普段から“顔のみえる連携”を築き,スムーズに小児科から内科へ移行できる関係を作っておくことが重要である。
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