特集 「次」につなぐ「周産期医療」―次回妊娠への対策と次世代への影響を考える
移行期医療との連携 慢性腎炎(腎移植後妊娠,人工透析後妊娠)
内田 啓子
1
UCHIDA Keiko
1
1眞仁会横須賀クリニック
pp.432-435
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001506
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はじめに
妊娠維持のため腎臓は劇的な生理的変化を遂げるが,腎臓にとっては負荷となる。そのため妊娠前から腎臓に障害があると,妊娠転帰にも母体の腎機能の予後にも影響を与える。その一方で腎臓という臓器は不全になっても個体死は意味せず,代替療法が一般的治療として普及している。本稿では,腎炎がある場合(腎機能は維持されている),腎機能低下がある場合,腎代替療法後の腎移植,血液浄化療法中の妊娠について概説する。
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