増刊号 周産期診療のための病態生理
[産科編]
胎児心拍数
胎児のbehavioral stateの変化はどのようにして起こるか
藤森 敬也
1
,
福田 冬馬
1
,
安田 俊
1
FUJIMORI Keiya
1
,
FUKUDA Toma
1
,
YASUDA Shun
1
1福島県立医科大学医学部産科婦人科学講座
キーワード:
胎児behavioral state
,
睡眠サイクル
,
胎児心拍数モニタリング
Keyword:
胎児behavioral state
,
睡眠サイクル
,
胎児心拍数モニタリング
pp.187-190
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001271
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胎児behavioral state(睡眠サイクル)について
胎児心拍数モニタリングを判読するにあたって,偽陽性(誤って胎児の状態が悪いと判断する)率を下げるために,胎児behavioral stateを考慮することは重要である。一方,どのようなときに胎児behavioral stateの変化が起こるのか,また起こる可能性があるのかを理解しておくことも重要である。Nijhuisらはヒト胎児behavioral stateを4つに分類しているが(図1)1,2),本稿では,理解しやすくするためにnon-REM期(quiet sleep;1F)とREM期(active sleep;2F)の2つに分けて述べていく。
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