症例
妊娠30週にリトドリン塩酸塩を被疑薬とする薬剤性好酸球性肺炎をきたした1例
中村 彩加
1
,
恩地 孝尚
1
,
高橋 珠紀
2
,
小野 真彩
1
,
大谷 遼子
1
,
中川 渥裕
1
,
多賀 悠希子
1
,
林 真麻子
1
,
星本 泰文
1
,
多賀 敦子
1
,
金 共子
1
,
藤田 浩平
1
NAKAMURA Ayaka
1
,
ONJI Takanao
1
,
TAKAHASHI Tamaki
2
,
ONO Maaya
1
,
OTANI Ryoko
1
,
NAKAGAWA Atsuhiro
1
,
TAGA Yukiko
1
,
HAYASHI Maako
1
,
HOSHIMOTO Yasufumi
1
,
TAGA Atsuko
1
,
KIM Tomoko
1
,
FUJITA Kohei
1
1大津赤十字病院産婦人科
2大津赤十字病院呼吸器内科
pp.1801-1804
発行日 2023年12月10日
Published Date 2023/12/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001209
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はじめに
好酸球性肺炎は,肺実質や間質に好酸球が著明に浸潤し,乾性咳嗽,呼吸困難,発熱などの臨床症状を呈する稀な疾患である1)。原因として気管支肺アスペルギルス症,気管支中心性肉芽腫症,寄生虫感染,薬剤性などが知られている2)。今回筆者らは切迫早産に対して使用したリトドリン塩酸塩により薬剤性好酸球性肺炎を発症したと考えられる症例を経験したため報告する。
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