今月の主題 症例からみる肺疾患のCT画像
肺疾患をCTで診る―その他のびまん性肺疾患
急性好酸球性肺炎・慢性好酸球性肺炎
田口 修
1
,
井端 英憲
2
1三重大学医学部付属病院呼吸器内科
2独立行政法人三重中央医療センター呼吸器内科
pp.322-326
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102017
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ポイント
●急性好酸球性肺炎のCT画像は,両側びまん性に種々の程度の高吸収域が存在する.分布としては肺門領域より胸膜直下に陰影が強い場合がある.時としてスリガラス状の陰影としてみられることがあり,気管支壁の肥厚,小葉間隔壁の肥厚などが認められる.
●慢性好酸球性肺炎のCT画像は,区域性分布を示さず高吸収域が斑状からスリガラス状を呈するまで範囲は広く,細胞浸潤の程度が強く含気が消失すれば浸潤陰影となりair bronchogramが認められることもある.小葉間隔壁の肥厚は少なく肺野病変が多い.
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