研究
胞状奇胎除去術に対する手動真空吸引法(MVA)の有効性と安全性の検討
松林 彩
1
,
川﨑 薫
2
,
奥立 みなみ
1
,
小池 彩美
1
,
中村 充宏
1
,
山添 紗恵子
1
,
﨑山 明香
1
,
川田 悦子
1
,
林 信孝
1
,
田邉 更衣子
1
,
小山 瑠梨子
1
,
大竹 紀子
1
,
青木 卓哉
1
,
吉岡 信也
1
MATSUBAYASHI Aya
1
,
KAWASAKI Kaoru
2
,
OKUDATE Minami
1
,
KOIKE Ayami
1
,
NAKAMURA Mitsuhiro
1
,
YAMAZOE Saeko
1
,
SAKIYAMA Asuka
1
,
KAWATA Etsuko
1
,
HAYASHI Nobutaka
1
,
TANABE Saeko
1
,
OYAMA Ruriko
1
,
OHTAKE Noriko
1
,
AOKI Takuya
1
,
YOSHIOKA Shinya
1
1神戸市立医療センター中央市民病院
2京都大学医学部附属病院産科婦人科
pp.983-985
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000983
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目 的
世界保健機関(WHO)は,初期の外科的人工妊娠中絶においては真空吸引法が推奨される方法であり,頸管拡張および子宮内膜搔爬術が行われているのであれば,真空吸引法に切り替えるべきだとしている1)。欧米では,1990年代より手動真空吸引法(manual vacuum aspiration:MVA)による人工妊娠中絶が普及し,すでに吸引法が主流となっているが,わが国では未だ従来法が広く施行されている。胞状奇胎は受精異常により発生し,栄養膜細胞の異常増殖をきたす疾患であり,初期の人工妊娠中絶に準じた方法で子宮内容除去術が施行される。WHOは胞状奇胎に対する治療としてもMVAを適応としているが2),わが国では胞状奇胎に対しても子宮内膜搔爬術や電気吸引法を用いた手術が行われることが多い。
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