研究
当院における重症新生児仮死症例の検討
七條 了宣
1
,
冨野 広通
1
,
荻原 俊
1
,
江頭 政和
1
,
江頭 智子
1
,
水上 朋子
1
,
髙栁 俊光
1
SHICHIJO Akinori
1
,
TOMINO Hiroyuki
1
,
OGIWARA Syun
1
,
EGASHIRA Masakazu
1
,
EGASHIRA Tomoko
1
,
MIZUKAMI Tomoko
1
,
TAKAYANAGI Toshimitsu
1
1国立病院機構佐賀病院総合周産期母子医療センター小児科
pp.986-991
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000984
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
近年の周産期医療技術の向上にもかかわらず,新生児仮死の発症頻度は決して減少していない。本症は主に分娩周辺の低酸素性ストレスや胎児(胎盤)循環不全などに起因するが,臨床の現場では本症の発症を予見できないことも少なくない。また,本症は時として重篤な転機に至ることもあるため,原因の追求と並行して速やかで適切な医療介入が必要となる1)。このような背景の下,わが国では2010年より新生児蘇生法普及事業が開始され,また,脳保護を目的とした低体温療法も多くの施設で施行されている2)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.