臨床経験
子宮内膜保護の観点からみた流産手術における手動真空吸引法(MVAキット)の有効性
柿沼 敏行
1
T. Kakinuma
1
1国際医療福祉大学病院産婦人科・リプロダクションセンター
pp.1397-1402
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001072
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妊娠初期流産における外科的治療法として,世界保健機構(WHO)などの勧告ではD & Cは実施すべきでないとされるように,海外では吸引法が主流となっている。その一因として,D & Cによる子宮内膜の菲薄化やAsherman症候群などが挙げられる。良好な子宮内膜環境を保つことは妊娠率向上の上で非常に重要な要素の1つと考えられている。海外では1990年代より手動真空吸引法が普及し,日本では2015年10月に手動真空吸引器(Women’s MVAシステム)が認可された。これまでに,妊娠初期流産におけるMVAの有効性について報告してきた。当院で行っている妊娠初期流産における手動真空吸引法(MVAキット)を紹介する。
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