今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療
流産
手動真空吸引法(MVA)の使用法
川上 浩介
1,2
,
吉里 俊幸
2
1国立病院機構小倉医療センター産婦人科
2久留米大学医学部産婦人科学講座
pp.213-220
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210591
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●手動真空吸引法(MVA)は,従来のD&Cあるいは電動真空吸引器を用いた子宮内容除去術と同等の安全性,有用性がある.使用法は簡便であり,子宮内腔への侵襲が少ない.
●子宮内容除去術に不慣れな初心者においては安全に使用できる.また,すでにほかの方法に習熟している医師においては従来の方法による手術が困難な症例に対し,手術法の選択肢を増やす意味でも有用である.
●患者への負担が比較的少なく,局所麻酔でも使用可能である.習慣流産や不妊治療を行う高年妊婦など,子宮内腔への侵襲を最小限にしたい症例では使用が推奨される.
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