診療
Ⅰ期の粘液性卵巣癌の術式と術後治療の検討
大竹 紀子
1
,
吉岡 信也
1
,
山添 紗恵子
1
,
松林 彩
1
,
﨑山 明香
1
,
林 信孝
1
,
小山 瑠梨子
1
,
冨田 裕之
1
,
青木 卓哉
1
N. Ohtake
1
,
S. Yoshioka
1
,
S. Yamazoe
1
,
A. Matsubayashi
1
,
A. Sakiyama
1
,
N. Hayashi
1
,
R. Oyama
1
,
H. Tomita
1
,
T. Aoki
1
1神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科
pp.109-115
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000742
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粘液性卵巣癌は術前,術中の診断が難しいため,リンパ節郭清を含めた病期診断が行われない場合が多い。再手術での病期診断や追加治療の効果は明確ではなく,当院では症例ごとに方針を決めている。これまでの治療法とその成績について後方視的に検討した。術中迅速病理の診断率は59%であり,再手術を含めてもリンパ節郭清や虫垂切除は半数程度の症例にしか行っていないが,これまでの報告どおりに予後は良好であった。Ⅰ期で再発した症例では腫瘍の骨盤内癒着による病変の残存が考えられた。本稿では文献的考察を加えて報告する。
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