特集 周産期医療のヒヤリ・ハット―医療事故・医療紛争を防ぐために 産科編
各論
腹腔内・腟内ガーゼ遺残
中西 美紗緒
1
NAKANISHI Misao
1
1国立国際医療研究センター産婦人科
pp.979-981
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000982
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
体内へのガーゼ遺残は,患者に不安を与え,時に重篤な合併症をひき起こす。産婦人科では,分娩時の大量出血や経腟的操作を行うことが多いため,腹腔内・腟内へのガーゼ遺残の可能性は外科系診療科のなかでも比較的高いと思われる。ガーゼ遺残は,医療側の過失を免れず,医療紛争に至ることもあるため,各施設における十分な予防対策を講じる必要がある。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.