臨床経験
当院におけるMSI検査の現況とMSI-High固形がんに対するペムブロリズマブの投与経験
前田 振一郎
1
,
林 信孝
1
,
中村 充宏
1
,
山添 紗恵子
1
,
﨑山 明香
1
,
小山 瑠梨子
1
,
大竹 紀子
1
,
青木 卓哉
1
,
吉岡 信也
1
S. Maeda
1
,
N. Hayashi
1
,
M. Nakamura
1
,
S. Yamazoe
1
,
A. Sakiyama
1
,
R. Oyama
1
,
N. Ohtake
1
,
T. Aoki
1
,
S. Yoshioka
1
1神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科
pp.657-665
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002181
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当院では2018年12月1日~2020年12月31日の25カ月間に計310例のMSI検査を実施し,14例(4.52%)でMSI-Highであった。MSI-High 14症例のうち婦人科がんが10例(71.4%)を占めた。9例に対してペムブロリズマブを投与し,5例(55.6%)に奏効を認めた。無効例はペムブロリズマブ投与開始後短期間で原病の増悪により投与中止に至った。遺伝診療体制を整備し,時機を逸することなくMSI検査およびペムブロリズマブ投与を行うことが望まれる。
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