症例
卵管間質部妊娠の診断で全腹腔鏡下単純子宮全摘術を施行し,部分胞状奇胎から発生した侵入奇胎と診断した1例
山添 紗恵子
1
,
今竹 ひかる
1
,
奥立 みなみ
1
,
大竹 紀子
1
,
上松 和彦
1
,
青木 卓哉
1
,
吉岡 信也
1
,
吉田 誠
2
,
原 重雄
2
S. Yamazoe
1
,
H. Imatake
1
,
M. Okudate
1
,
N. Ootake
1
,
K. Uematsu
1
,
T. Aoki
1
,
S. Yoshioka
1
,
M. Yoshida
2
,
S. Hara
2
1神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科
2同病院病理診断科
pp.671-676
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001312
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侵入奇胎は,胞状奇胎が子宮筋層あるいは筋層の血管への侵入像を示すものであり,確定診断は組織学的検査によるとされる。卵管間質部妊娠の診断で全腹腔鏡下単純子宮全摘術を施行し,病理所見より部分胞状奇胎から発生した侵入奇胎と診断した症例を経験した。術後化学療法を追加し,順調に経過した。卵管間質部に発生した侵入奇胎において,全腹腔鏡下単純子宮全摘術は低侵襲かつ根治性の高い治療として有用と考えられる。
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