増刊号 191の疑問に答える周産期の栄養
母体の栄養
1.母体栄養の基礎
8)妊婦と食品感染症 a)食中毒
稲森 正彦
1
,
飯田 洋
1
,
藤田 浩司
2
Inamori Masahiko
1
,
Iida Hiroshi
1
,
Fujita Koji
2
1横浜市立大学医学部医学教育学
2横浜市立大学附属病院臨床研修センター
キーワード:
食中毒
,
カンピロバクター
,
ノロウイルス
,
リステリア
Keyword:
食中毒
,
カンピロバクター
,
ノロウイルス
,
リステリア
pp.253-255
発行日 2022年11月18日
Published Date 2022/11/18
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000517
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はじめに
食中毒の定義に関しては諸説あるが,食品衛生法第64条に「食品,添加物,器具または容器包装に起因し,または起因すると疑われる疾病」という記載がある1)。原因についてはさまざまなものが報告されているが,ウイルス性と細菌性のものが代表的である。その場合,多くは急性の胃腸障害(嘔吐,腹痛,下痢などの症状)をきたすこととなる。本稿では一般的な食中毒のうち,カンピロバクター,ノロウイルス,リステリアについて,妊婦との関連を踏まえ解説する。
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