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今月の特集 食中毒の現状と微生物検査
〔細菌・感染型〕
カンピロバクターによる食中毒
Campylobacter food poisoning
朝倉 宏
1
1国立医薬品食品衛生研究所食品衛生管理部
キーワード:
カンピロバクター
,
鶏肉
,
増殖性
,
薬剤耐性
Keyword:
カンピロバクター
,
鶏肉
,
増殖性
,
薬剤耐性
pp.32-38
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202907
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Point
●近年の細菌性食中毒のなかでは,カンピロバクターによる食中毒が最も発生数が多い.
●国内では生あるいは加熱不十分な鶏肉料理の喫食が原因の多くを占めるため,喫食歴の聴取が鑑別に当たっての有効な指標となる.
●本菌はGuillain-Barré症候群の先行感染症の1つとして認知されており,莢膜多糖抗原A型を示す菌株が最も関連性が高いとされる.
●本菌は第三世代セファロスポリン系やテトラサイクリン系,マクロライド系抗菌薬に比較的耐性を示すため,投薬する際には,原因菌の薬剤感受性を検査することが重要である.
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