症例
低体温療法を開始後,肝破裂による出血性ショックを発症した新生児仮死の1例
富田 彩香
1
,
水谷 佳世
1
,
佐藤 弘之
1
TOMITA Ayaka
1
,
MIZUTANI Kayo
1
,
SATO Hiroyuki
1
1亀田総合病院新生児科
pp.1602-1605
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000403
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緒 言
新生児肝破裂は,出血性ショックにいたる重篤な疾患である1)。新生児剖検例の1.2~9.6%の頻度とされているが2),治験例は少なくまれな疾患である3,4)。しかし,分娩時の腹部臓器損傷のうちもっとも頻度が高く4,5),十分な検索ができず死亡にいたる症例も少なくないため,決して軽視できない。
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