特集 生殖補助医療の進歩と周産期医療
生殖補助医療(ART)の立場から
ART妊娠の周産期予後
左 勝則
1
JWA Seung Chik
1
1埼玉医科大学産科婦人科
pp.345-347
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000081
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はじめに
新たな治療技術として生殖補助医療(ART)が世に出た1978年以降,さまざまな技術革新を経て,ARTは現在では以下の治療要素によって構成される。① 排卵誘発,② 採卵,③ 受精方法(体外受精または顕微授精),④ 胚移植方法(新鮮または凍結融解胚移植)。最近の傾向は,採卵周期に新鮮胚移植を行わずに胚を凍結し,別の周期で凍結融解胚移植を行う全胚凍結周期が増加していることと,着床前の胚の染色体異数性検査(preimplantation gene-tic test for aneuploidy:PGT-A)が現在わが国で臨床研究が進んでおり,今後治療の一つとして広まることが予想されることである。
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